フェルデンクライス・メソッドワークショップin米子

米子市にてワークショップを開催いたしました。
今回は、「Integrating Palpation~つながりを感じる触診~」と題して機能解剖・触診を実習しました。対象者や自分自身の動き方はどのように行っているのか?どこに何が起こっているのか?どこに触れていて、どういった動きを学んで欲しいのか?などを理解する上では解剖学的・運動学的知識はある程度必要です。しかし、2次元的な知識に偏重するあまり対象者を全体として動きのつながりを感じながら触るということを普段行っているでしょうか?

【日時】 2011年3月21日(月・祝)    10:00~16:00

【場所】 鳥取県立武道館    会議室
【講師】 森近 貴幸(理学療法士、フェルデンクライスメソッド・プラクティショナー)
【主催】 フェルデンクライス岡山   代表:森近貴幸
【後援】 フェルデンクライス WEST JAPAN


今回のワークショップの内容です。

・ボディスキャン・・・横になり、身体と床との接地面、どのぐらい接地しているのかなどを感じます。


・ペアでタッチ(FI)の練習
上肢の挙上、体幹回旋を行なってみてチェック

肩甲帯、骨盤帯を閉眼にて触診し、動かしてみます。初めて触る物体だと思っていろいろな触り方をしてみます。柔らかいのか、硬いのか、どのような形をしているのか。その後、挙上と回旋のチェックをします。


手指、手関節、前腕と足部、足関節、膝関節を今度は開眼にて触診し、動かしてみます。
触って動かすことによって肩甲帯や骨盤帯への影響があるのかどうか観察します。


次は、側臥位で両手を身体の前方で重ねて、上側の手を前方に滑らせるようにしてどのぐらい伸ばせるかチェックします。


肩甲骨内側縁をたどるように触り、肩甲骨の位置を認識させる。
膝を前方から殿部の方向へ押して、上側の大腿を滑らせる。
肩甲帯・骨盤帯を反対方向へ交互に少し回旋させる。
上腕を把持して肩甲帯を前後に動かす。


これらの実習をしてみてそれぞれ上肢挙上と体幹回旋のチェックをしてみます。動きのつながりが出てくることによって、動作がスムースに行なえるようになってきます。


背臥位にて頭部を保持して頭部・頚部の緊張をとります。


肩甲骨を下から保持し、少し床から離すように持ち上げます。



側臥位にて手を滑らせるチェック、立位で上肢挙上、体幹回旋のチェックをします。
背臥位にてボディスキャンで接地面や感じ方の変化を考えます。


・ATM
手を額に当てて肘からリードしえ頭を転がす。


側臥位にて、手を滑らせる、片手を天井に伸ばす、片手を背部の方へ伸ばす、の3つをチェックします。


片手を天井へ伸ばし、さらに天井の方へ伸ばしたり戻したりします。指先から天井へ伸ばすときと、肩甲骨から伸ばすときとで違いがあるでしょうか。


腕を上下させる動きのときに、体幹はどう転がるか、どう転がれば行ないやすいかと探索します。
頭の動きもつけてみます。


重ねた下肢の上側の大腿をスライドさせます。腕の上下の動きと、体幹、骨盤、頭の動きを連動させます。
伸ばした手の前腕は回内・回外どちらがより動作が行ないやすいか行なってみます。

・タッチ(FI)の練習
側臥位での手を滑らせるチェックの後、腕と肩甲骨、腕と側腹部、腕と頭部をれんどうさせた動きを誘導します。


相手の動きをよく見て、どこに動きの提案をしてあげたらよりスムースに動くようになるか考えます。

次は、骨盤帯です。前後から骨盤を保持して、上下(わき腹を伸ばしたり縮めたり)、前後、前後傾、ぐるぐる回す、骨盤と大腿を保持して前後のスライドさせる、タッチを行ないます。

下肢へは、踵とつま先をそれぞれ軸にして離す動き、足部と膝をそれぞれ軸にして離す動き、上側の大腿を滑らせる動き、股関節を外転させる動き、股関節内・外旋の動きを行い、また動きのチェックを行ないます。


・ATM
片膝を立てて足底で床を押しながら骨盤を床から浮かして骨盤を傾けます。徐々に対側の肩甲骨に体重をかけるようにします。

両膝を立てて足底で床を押しながら腰部と床のすき間を埋めるように骨盤を後傾させて脊椎をひとつずつ床から離すように殿部を持ち上げていきます。


最後のレッスンは、背臥位で頭を左右に転がしてみます。目は天井のまま頭を転がします。
顔と目を反対に左右に転がします。頭を左右に転がしてチェックします。
次に両膝を立てて左右に倒します→頭と膝を同じ方向に→頭と膝を反対方向に→頭は反対に、膝と目を同じ方向に動かします。

最後に、側臥位で手を滑らせる、天井の方へ伸ばして動きをチェック、ボディスキャンで身体の変化を感じます。

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